足場なしで屋根工事を行うことは違法？足場の種類や必要性を紹介

こんにちは！杉山工業です。私たちは神奈川県南足柄市に拠点を構え、長年屋根の施工に携わってきた豊富な知識と経験からあらゆる屋根の状態を見極め、状況に応じた最適な屋根工事を行えるよう心掛けております。本日は、足場なしで屋根工事を行うことが違法になるのかということについてお話していきます。足場は、作業を行う職人の安全を守るという重要な役割を担います。そのため、足場の設置は厚生労働省によって規定が定められているのです。ここでは、屋根工事において足場が必要な条件などについて紹介していきます。

厚生労働省が定める労働安全衛生規則により、高さ２メートル以上の屋根工事を実施する場合には足場を設置することが義務付けられています。そのため、２メートル以上の屋根工事を行う場合に足場なしで屋根工事を行うと違法になるのです。逆に高さが２メートルを行い屋根の工事を行う場合には、足場の設置は必要ありません。また屋上の塗装などを行う場合や勾配のない平らな屋根の工事を行う場合、梯子や脚立が使用できる工事の場合にも足場の設置は必要ありません。もしも足場を設置せずに工事を行い労働安全衛生規則に違反した場合には、6か月以下の懲役または５０万円以下の罰金などの処罰を受ける可能性があるのです。

労働安全衛生規則には現場で作業を行う職人の安全を確保するためのさまざまな規則が記載されており、足場の設置もその一つです。屋根工事は高所での作業となるため、常に滑落などの危険を伴います。そのため、安全確保のためには必ず足場を設置することが必要になってくるのです。また足場は高所からのものの落下防止にもなるため、家主の安全を確保するという意味でも重要な役割を担うでしょう。

屋根工事で塗装を行う場合には、高圧洗浄を行う際の汚ごれた水や塗料などが近隣に飛散してしまうリスクがあります。足場なしで塗装を行った場合には、このように近隣とのトラブルに繋がってしまうこともあります。しかし足場を設置してその周りに養生シートなどを張り巡らせることで、汚水や塗料が飛散してしまうことを防ぐことができるのです。

足場を設置せずに工事を行うと、仕上がりのクオリティを下げてしまうことにも繋がりかねません。高くて傾斜のある屋根の上での作業は危険を伴うため、足場がない状態では身の安全の確保に気が取られてしまいます。そのため手元の作業に集中することができなくなり、　施工不良を起こしてしまう可能性もあります。安定した足場は作業する職人の姿勢を安定させ、仕事道具を置くことも可能になるために作業の質が向上することが期待できます。

・クサビ足場

クサビ足場は屋根工事で主流の足場の一つで、鉄パイプなどの鋼管を軸として手すりや足場を打ち込んで組み立てます。クサビ足場はハンマー一つで組み立てられるなど組み立てが容易に出来るというメリットがありますが、高層の屋根には対応できません。

・単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は、単管にブラケットという足場を設置して組み立てていきます。足場であるブラケットには、サイズを自由に変更できる伸縮型などもあります。また支柱が追加された張り出し型ブラケットもあり、作業現場に合わせて各ブラケットを選択することが可能です。この足場は強度が高いですが、組み立てには時間がかかってしまいます。

足場なしで屋根工事を行うことが違法になるのかということについてお話させていただきました。２メートル以上の屋根工事を行う場合には、足場なしで屋根工事を行うと違法です。規定を無視して工事を行った場合には処罰を受ける可能性もあるため、工事を依頼する場合にもトラブルを防ぐために足場を設置することを確認すると良いでしょう。